内閣支持率は26%。第1次内閣の改造前も22%。当時、首相は主要閣僚を大幅に入れ替えたが、それでも支持率は33%止まり。しかも初入閣の閣僚に「政治とカネ」の問題が相次ぎ、改造から約2週間後に首相は辞任

内閣改造>初の「守り」に 「安定」「人心一新」に腐心

8/1(火) 22:12配信

毎日新聞

内閣改造>初の「守り」に 「安定」「人心一新」に腐心

安倍首相による過去の閣僚人事

 安倍内閣の支持率が急落する中、安倍晋三首相は3日の内閣改造で「守り」の人事を強いられている。これまで入閣待機組を積極的に登用して求心力を高めてきたが、今回は閣僚経験者を手堅く要所に配するのではないかという見方が大勢だ。2007年参院選の惨敗を受けた第1次内閣の改造時と状況が似ており、首相は政権再浮揚へ「安定」と「人心一新」の両立に腐心している。

 菅義偉官房長官は1日の記者会見で「引き続き経済再生を最優先に、国民の安全と平和な暮らしに万全を期す。安倍政権の政策を前に進める内閣だ」と改造の狙いを説明した。首相は政権のバランスを崩さないよう内閣の骨格を維持する方針で、菅氏と麻生太郎副総理兼財務相を留任させる。

 現内閣では、初入閣だった今村雅弘前復興相が失言で辞任し、金田勝年法相は国会答弁で不安を露呈した。改造後も不祥事や失言が続けば、人事刷新効果どころか、政権は窮地に陥る。首相が自民党茂木敏充政調会長小野寺五典元防衛相らを重要閣僚で処遇するのは「安全運転」の象徴といえる。

 ただ、組織的な天下りあっせん問題や学校法人「加計学園」の問題を抱える文部科学相の人事は難航している。自民党関係者によると、首相は第1次内閣で文科相を務めた伊吹文明衆院議長に就任を打診したが、同氏は固辞したという。

 再入閣が増えれば、その分、入閣待機組の処遇は難しくなる。自民党衆院当選5回以上、参院当選3回以上の待機組は約60人。こうした議員が「冷遇」されると各派閥の不満が募り、挙党態勢がほころぶ可能性がある。「女性活躍」を掲げる首相が積極的に進めてきた女性議員の起用も、今回は人選の余裕がないのが実情だ。

 一方、首相は出身派閥の自民党細田派からの入閣を控える方針。稲田朋美前防衛相は辞任に追い込まれ、萩生田光一官房副長官や同党の下村博文幹事長代行は加計学園問題で野党から追及された。特に「秘蔵っ子」の稲田氏をかばい続けた首相には党内外から批判の矛先が向けられており、同派幹部は「今回は自粛だ」と明言する。

 毎日新聞の7月の全国世論調査内閣支持率は26%。第1次内閣の改造前も22%だった。当時、首相は主要閣僚を大幅に入れ替えたが、それでも支持率は33%止まり。しかも初入閣の閣僚に「政治とカネ」の問題が相次ぎ、改造から約2週間後に首相は辞任を表明した。今回、首相が慎重になっている背景には、こうした事情がある。【小山由宇】

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